「企画の思考方法」を営業社員が伝授! 仕事体験ワークショップ
12月21日、アイティメディアで「企画営業職」の仕事体験ワークショップを開催しました。当社の営業社員とメディアプロデューサーが講師を務め、就活生の皆さんに企画営業の業務を実践的に学んでもらいました。
当社の2014年度採用では、最初の配属に広告の企画営業職を予定しています。それは、将来的に新たなビジネスモデルを創造し、メディアをプロデュースしていただくため、若いうちからマネタイズの感覚を身につけてもらいたいから。……とはいえ具体的な仕事のイメージはつきづらいと思い、理解を深めていただくべく、企画したのがこのイベントです。
約30人の就活生に参加いただきました。4つのグループに分かれ、課題に取り組みます(クリスマスシーズン、ということでなぜかサンタコスプレでイベントに臨む人事…)
3時間のイベントは大きく分けて4部構成で、営業社員からの業務説明、グループワーク、プレゼン、講師によるフィードバックの順に進められました。課題は、今話題の「街コン」の運営事務局さんをクライアントに想定した「代官山で開催予定の街コンイベントに男性のエンジニアを呼びたいので、そのプロモーションを手伝って欲しい」というもの。代官山はハードルが高い。。。
参加者は4つのグループに分かれ、課題に取り組みました。制限時間は50分とかなり短めで、集中力が勝負。学校の授業等でグループワークはすでに経験済みという方も多く、みなさん時間内に企画を完成。(披露された企画の詳細は割愛し、写真のみでの公開としておきます。)。優勝したのは「辰」グループで、ゲーム的要素を盛り込み、街コン参加のハードルを下げることを主眼にした企画。短い時間で明快なロジックを構築できた点が評価されました。辰チームの皆さん、おめでとうございます!
業務説明は営業4年目の滝沢が担当し、「メディア企業の使命」から、過去の具体的な事例を紹介しながら「企画の思考方法」までを伝授。
「企画の思考方法」は、下記の通りオーソドックスで、
- とにかくアイデアを出す(Brainstorming)
- 出たアイデアの中から、いくつかピックアップしてディスカッション。
- アイデアを膨らましつつプロモーション課題を解決できる手法を考える。
- 企画の意図・メッセージを明確にする。
というもの。実際の仕事の会議でも、アイデア出しとディスカッションが熱く激しくなされています(企画営業が会議をしているミーティングスペースの近くを通ると、その白熱さが伺えます)。とにかく沢山のアイデアを出すだことと、それをきちんと昇華させることが重要、と滝沢。最初はそこまで良くないと思っていたアイデアが、昇華の段階で凄くいい企画になり、それが採用されることもあったと経験を語ります。
講師を担当した4年目の滝沢は、営業としてよく社内表彰もされているエース社員
滝沢は、社内でも先輩編集者を集めて「アイデア1000本ノック」などを主催し、「納得がいくものが出てこない限りそのアイデア会議を終終わらせない」という剛腕社員。今回はその会議でもよく使用されるアイデア出しツールの「アイデア会議マスター01/ブレイン・ライティング・シート」を利用しました。実はこれ、便利ではあるけれども、かなりしんどい手法。
特徴は(1)お題に対して「1分間で1つのアイデアを出す」のをひたすら繰り返すこと、(2)他のメンバーのアイデアを確認しながら、アイデアを練れること、です。この(1)が辛い……。今回のワークショックでも実際に体験いただきましたが、最初のうちこそスラスラとアイデアが出てきますが、後半はペンが止まります。この何も出てこない時間を乗り越えた先に、妙案が出てくるものなのです。1分ごとに時間を告げる滝沢の声がどことなく嬉しそうだったのは気のせいでしょうか……(?)。今回は10分で10個のアイデア出しを行いましたが、実際の業務ではこれを2時間繰り返すことも。知恵熱出そうです。
こんな苦労を重ねたうえで出来上がった企画は、自分たちでも納得して「いい!」と胸を張れるものになっています。さらにこの「いい!」企画を、クライアントにも「いいね!」と認めてもらうため、クライアントニーズに合致するよう、改めてロジックを補強して、懸念やリスクを潰しながら、企画書として仕上げます。
実際にはクライアントのニーズをそもそも引き出すことが想像以上に難しかったり、ほかにも予算や納期の制限や社内調整など、クリアすべき条件がまだまだあります。なので、その分仕事も複雑になります。だからこそ、面白い、とも言えるのですが。今後は社員訪問などを通じ、そういった業務に関しての理解を深める場も用意していきたいと思います。
講師を担当したメディアプロデューサーの和泉は、16年目の大ベテラン
メンターを担当した営業社員の山岡。新卒社員の研修時のメンターも毎年務めています
真剣に課題に取り組む参加者の皆さん。寒い中お集まりいただきありがとうございました!
それでは、引き続きどうぞよろしくお願いいたします。