あおいちブログ

ITmedia新卒採用担当のブログです。

入社したばかりなのに? 負けられないプレゼン大会(後)

 今回はプレゼンテーション大会の本番の様子をお伝えします。まずは午前中の予選です。アイティメディアチームの発表順は運良く最後。審査員も人間です。最初のチームよりも最後のチームの方が印象に残るはず……。

 一生懸命準備しているところを見ているだけに、筆者としてはどうしても決勝に進んで優勝してもらいたい。させてあげたい。と強く思うのですが、筆者にはそんな力はありません。ただ黙って見守るしかできません。というわけで、アイティメディアの出番が来るまで、他社の新入社員のプレゼンテーションを見物です。

 新入社員でなくても、準備期間がわずか1日というのは厳しい条件です。団結して一生懸命頑張ったとはいえ、各チームのプレゼンテーションを見ていると発表者が言いよどむ場面があったり、データ不足を審査員に突っ込まれて固まってしまっている場面があったり、制限時間内で言いたいことをまったく言えなかったと肩を落とす場面があるなど、まだ人前でのプレゼンテーションに慣れていないんだなと感じさせる場面があちこちで見られました。

 そして、いよいよアイティメディアチームに順番が回ってきました。各チームの失敗を見てきただけにかなり心配でしたが、発表者は落ち着いていて、言いよどむ場面もなく、データも上手くまとまっており、「自分の会社の新入社員だからひいき目に見ているのかもしれないけど、かなり上手くやっているんじゃないか?」と思わせてくれる出来でした。発表後の審査員からの質問にもはっきり答え、答えられないところは上手くかわし、すべてがスムーズに進んだという感じでした。

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予選を戦うアイティメディアチーム

見事決勝進出! だけど……

 昼休みをはさんで、午後の部の冒頭で予選結果の発表です。アイティメディアチームは……見事予選通過! 決勝進出です!! やはり筆者の感想は間違っていませんでした。決勝に進出したのは4チーム+敗者復活の1チームの合計5チームです。

 決勝で審査員を務めるのはシェア研修に参加している各社の社長、取締役です。予選ではシェア研修を運営している各社の人事担当者が審査員でしたので、かなり雰囲気が変わります。社長、取締役が浴びせてくる質問も厳しいものになるでしょう。「アイティメディアチームなら、予選と同じようにやれば良い結果が……」と思いましたが、予選よりも緊張することは確実。緊張して言いたいことを度忘れして無言で立ちつくす、なんてことにはならないようにと願っていました。

 決勝が始まってみると、どのチームのプレゼンテーションもまとまっているのですが、説明する口調がどこか緊張していて、言いよどむ場面もありました。社長や取締役が審査員という事実や、優勝したいという思いが新入社員を緊張させているのでしょうか。鋭い質問に答えられなくて無言になってしまう参加者もいました。

 そんな中、アイティメディアチームは予選と同じように自信を持って、スムーズにプレゼンテーションをやってのけました。審査員からの質問にもうろたえることなく誠実に答え、「これはまずい」と思わせる場面が一切ない安定した出来でした。

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決勝でも落ち着いたプレゼンテーションを見せたアイティメディアチーム

 その後、ほかのチームのプレゼンテーションを見ながら、「客観的に見てもこれならアイティメディアの優勝だろう」と筆者は思っていました。しかし思わぬ強敵が現れます。そのチームのプレゼンテーションは一言で言うと、説明しやすいところに絞って、上手くまとめたものでした。質疑応答では元気よく、あわてず、落ち着いて話しています。その上笑いも交えながらしゃべるので、プレゼンテーションとしてはかなりの出来です。

 アイティメディアチームのプレゼンテーションはアイティメディアという会社についてできるだけ多くのことを伝えようとしたものでした。実際に、プレゼンテーションでは大量のデータを上手く提示し、アイティメディアという会社の様々な側面を伝えることに成功していたと思います。実際、このプレゼンテーションで決勝に進出しました。しかし、強烈な印象を残すものではありませんでした。

 決勝の審査の結果、優勝は先に説明した強敵でした。しかもこのチームはシェア研修のうち、このプレゼンテーション大会から割り込んできたチームでした。最初からシェア研修に取り組んでいるチームとしてはとても悔しい結果になりました。

 アイティメディアチームは負けました。しかし、ここで感じた「悔しい」という思いはメンバーを人間として確実に成長させてくれるはずです。配属が決まり、ビジネスの現場に飛び出したら、このときの悔しさを忘れずに頑張ってください。「研修では負けたけど、実際のビジネスでは勝ってるよ」と言える日が来ることを筆者は願っています。